感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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世界陸上 何故か目につくキネシオ(?)テープ
去年あたりもテレビで見て気づいていたのだが、
陸上競技の国際大会に出場している外国人選手が
キネシオテープのテープを貼っているのを
見かけるようになった。
今回の世界陸上2011テグでも、
多くの外国人選手がキネシオテープ
テープをしているのが目につく。
黒やピンクや水色をしたテープが
選手の肌に張ってある。

私は、キネシオテープを信用していない
従って、トレーナーとしてもまず使用することはない。
稀なケースで
通常のアスレティックテープでは締め付けが強いという選手に
キネシオテープで対処したことはある。
選手自身が希望する場合もある。
そんなケースでキネシオテープを使用することはあるが、
シビアな痛みには効果がないと思っている
ところが、外国人選手が現に
キネシオテープのテーピングをしているのだから、
これをどう解釈すれば良いのか?

私は、初め、海外でもキネシオテープ
トレーナーフィジオに認められ、
導入されてきているのだろうかと考えた。
しかし、先に書いたように、
あの類いのテープを信用していないので、
諸外国のトレーナーフィジオ達が
そんなに認めるだろうかと疑問も生じた。

「溺れるものは藁をもつかむ」
「イワシの頭も信心まで」
切羽詰まれば、そう言うこともあるだろう。
それにしたって、どうにも納得がいかない。

全くの想像だが、こんな可能性を考えた。
一つは、世界陸上テグ大会の大会メディカルスタッフが、
あのテープを採用したということ。
それによって、
大会のメディカルサービスを受けた選手に、
フィジオ等のスタッフが
あのテープを積極的に使用しているのではないか。

もう一つ可能性がありそうなこととして、
あのテープを提供販売する会社がIAAF国際陸連)と交渉し、
大会スポンサーなり公式サプライヤーなりになるなどして、
展示・体験・無料提供等を行なうスペース(ブース)を設け、
筋肉や関節等に不安を持つ選手達がそこを訪れ、
テーピングサービスを受けているのではないか。
その結果、あの独特のテーピングを貼られた選手が
今大会では目立っているのではないかと想像している。

だれか、真相を知っている人はいないだろうか?



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ベアフットランニング リーバーマンの主張は変!? vol.7
reafoot strike のランナーに見られる二峰性の地面反力のうち、
最初のピーク(力)を
ダニエル・E・リーバーマンはランニング傷害の原因と捉えているようだが、
この最初のピークにはマイナス面しかないのであろうか?
私は、ランニングによる外傷や障害の原因としては
小さい力や力積でしかないことを指摘したが、
この最初の地面反力鉛直分力)ピークには
ランニングにおいて積極的な意義はないのであろうか?

これについては、
日本人研究者の様々な研究が参考になる。

ランニング中の着地衝撃の粘弾性モデルによるシミュレーション
(宮地力・小林一敏・牛山幸彦:筑波大学 1988)という論文には、
 「裸足での着地衝撃では、初期ピークが大きいことが特徴である。」
 「足首の部分が、床と衝突し、その後、全身の沈み込みが起きている。
  初期ピークは、その足首部分等の部分衝突により、
  生み出されたものである。」
と書かれている。

疾走中の地面反力の変化 ― 疾走速度の増大による影響 ―
 (阿江通良・横井孝志 他:筑波大学 1984)という論文には、
鉛直分力の第1ピークは接地後の足の下降を受け止めたことにより、
(第1ピーク後の)落ち込みはその後の下腿の前傾や
 膝の屈曲などにより生じたと考えられる。」
と書かれている。

つまり、地面反力鉛直分力)の最初のピークは、
踵が地面に着いたことで発生した力であり、
その後の大きく緩やかなピークは、
足裏全体が接地し全体重が掛かって生まれる力である

それは、リーバーマンを紹介する映像(Nature Video)で
確認することが出来る。

The Barefoot Professor: by Nature Video

このビデオの4分4秒頃(右足)または4分10秒頃(左足)を見ると
裸足による踵接地の動きと
それと同時点での地面反力の大きさの変化が表示されている。
踵の外側が接地すると同時に地面反力が発生・上昇しはじめる。
最初のピークの頂点ではまだ踵しか接地しておらず、
下腿は後傾していて、前足部はまだ回外している


最初のピークから地面反力が一旦低下した谷の時点では、
下腿はほぼ垂直に立ち、踵は外反(回内)し終わり、
前足部も回内しながら
母指球や他のすべての指の足根部(足指の付根)まで接地している
。         

第2のピーク(緩やかで大きなピーク)の頂点手前で
足指まで接地して足裏全体が接地し終わり、
頂点辺りで下腿は最大限前に倒れる。
。                      
ここから先は、徐々に踵が上がっていき
つま先が離地するまで地面反力も急速に低下していく。

踵が接地してから、
踵は地面反力水平分力からいうと後向きの力(ブレーキ)を受ける。
その間に、前方への慣性によって下腿が前方に進もうとして、
踵の上の足関節距腿関節)を軸として下腿は前に傾き、
一方距骨下関節では踵が外反回内)する。
このことを、足(足底板?)の専門家の方が、ブログで
「かかとからの接地で、床反力はてこの原理で
 足をフラットにする方向に働きます。
 このときかかと外側からの接地であるというのが重要です。」
「このあとアウトエッジに乗り込むような形になって
 小指の付け根あたりまでまた床反力がかかり、
 この力は足を拇指球側にフラットにする方向に働きます。」
と説明しています。(『フラット走法における錯覚』)
あるいは、”転がる足”とも表現しています。
(『転がる足』『転がる足2』『転がる足3』)

そう、reafoot strike 走法で
地面反力の鉛直分力に見られる第1のピークは
ランニング障害の発生原因として避けるべきものではなく、
足を自然に運ぶためり利用すべき力であるという考え方に
私は全面的に賛同する。



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ベアフットランニング リーバーマンの主張は変!? vol.6
ダニエル・E・リーバーマンは、
rearfoot strikeに見られる二峰性地面反力について、
最初に現れる急激な地面反力のピークを
ランニング障害の原因ととらえ、
このピークの見られないbarefoot-forefoot strikeの方が
安全だと考えているようである。
しかし、私はrearfoot strike接地衝撃
ランニング障害の危険性を高めるとは思っていない。


スポーツ医学(整形外科)の権威中嶋寛之ドクターによって
スポーツによる怪我はスポーツ外傷スポーツ障害に分類された。
外傷とは一度の外力によって起こる怪我であり、
骨折脱臼捻挫などが挙げられる。
障害とは、数百数千数万と数多く繰り返される
外力によって起こる怪我である。
ではリーバーマンが問題視している
rearfoot strikeにみられる最初の急激なピーク(接地衝撃)は
スポーツ外傷を引き起こす程大きいと言えるだろうか?

外傷は一度の外力で怪我を引き起こすわけだから、
短い時間内に加わる力の大きさが
発生のリスクを左右する。
リーバーマンの言う”接地衝撃”は、
20ms(2/100秒)という短い時間で足裏に伝わるが、
体重の1.5~3倍程度の力では
足や下腿の骨折脱臼靭帯損傷肉離れ等の外傷
起こることは考えにくい。
短距離走ではそれを遥かに超える力が
同様の時間内に足にかかっているが。                       ※1
外傷としては肉離れが時々見られるくらいだが、
スピードの遅いランニングでは普通起こらない。
だから、長距離ランニング(ジョギング)の”接地衝撃”で
外傷が起こるリスクは低い。

それでは、(ランニング)障害はどうであろうか?
これは下肢の筋力・柔軟性や靭帯などの組織の強さと
走行距離との相対的な関係が問題となる。
要は、自分の能力に見合った距離から走り始め、
下肢の強化を図り柔軟性を維持しながら、
徐々に走行距離を伸ばしていくことで
障害発生のリスクを低く抑えられる。                       ※2
そうであれば、
リーバーマンbarefoot-forefoot runningを推奨する人達が、
推奨していることと同じである。
つまり、barefoot-forefoot runningを始める時、
最初のうちは短い距離から徐々に下腿の筋を慣らしながら
走行距離を増やすことを推奨しているようなのだ。                 ※3
何のことはない、
barefoot-forefoot もやはりランニング障害のリスクがあることを
自ら語っているではないか!
それなのにreafoot strikeは危険で
barefoot-forefoot strikeは安全などと結論づけるのは
全く科学者とは思えない。

接地期にトータルでどれだけのエネルギーが加えられたかの方が、
障害のリスクを考えたら影響が大きいと考える。
だから、力の大きさと時間をかけた力積の方が
単に力の大きさを比べるよりも重要だろう。
力積というのは、リーバーマン論文の図1のグラフの曲線と
X軸で囲まれた部分の面積で表される。
図1を比べたら
どれもほとんど差がないことが見て取れる。
足裏から伝えられた総エネルギーが同じだとしても、
接地様式が違えば下肢のどの筋、どの腱、どの組織に
どのくらい負荷がかかったのかが異なってくる。
barefoot-forefoot strikeの走法は、
足関節底屈筋群アキレス腱に大きな負荷がかかるだろう。
単純に安全などとは言えないはずだ。

(まだまだ続く)



※1 短距離走ではそれを遥かに超える力が同様の時間内に足にかかっている

『スプリントの地面反力』(阿江通良・宮下憲・大木昭一郎:筑波大学)
という論文を例にとって見ると、
全速疾走時の地面反力のピークは接地の約20ms後に現れ、
力の大きさは体重の約4.5倍となっている(同論文の図1)。
(14名の大学陸上部員の平均)
スプリントの中間疾走での片足接地時間は約0,1秒。
図1より地面反力のピークは接地時間の最初の約20%にあるので、
接地の約20ms後とした。


※2 徐々に走行距離を伸ばしていくことで障害発生のリスクを低く抑えられる

なお、1日走行距離や週間あるいは月間走行距離と
骨・関節ランニング障害の間には関係がある。
ある程度以上走るようになると特定の障害発生率が高くなることが
知られている。
 『骨・関節のランニング障害に対しての提言
 (日本臨床スポーツ医学会サイト委員会のページより)


※3 短い距離から徐々に下腿の筋を慣らしながら走行距離を増やすことを推奨している

 『「裸足」は足に優しいランニング法?-米ハーバード大研究結果
 (「健康美容ニュースブログ|ダイエット・病気・症状」より)
「この考察では、ふくらはぎと足の筋肉を作りながら、
 裸足にシフトとしていくことが望ましいと指摘しています。」
「足の中央部または前部で着地するには強力なふくらはぎ
 および足の内在筋が必要」
「また、足の母指球から地面に当てる走法を訓練する方法もあるが、
 急激に移行しようとするとアキレス腱炎を発症しやすいため、
 徐々に注意深く移行するのが重要とのこと。」
などとリーバーマンの言葉を紹介している。
ちなみに、引用文中”母指球”と書いているのは誤りであろう。
母指球(母趾球)では、前足部裏の内側(母指側)になってしまう。
リーバーマンも外側で接地することを認めている。
だから、これは小指球(小趾球)である。



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ベアフットランニング リーバーマンの主張は変!? vol.5
ダニエル・E・リーバーマンは、彼の論文
Foot strike patterns and collision forces
in habitually barefoot versus shod runners
"(抄録)で、
ランニング時の接地時に reafoot strike のランナーのみに見られた
二峰性の地面反力の現れ方に関して、
最初の鋭いピークをランニング障害に関連する接地衝撃と解釈し、
barefoot-forefoot strike にはこのピークが見られない故に
forefoot strike または midfoot strike の方が
接地衝撃に由来する怪我から足や下腿を守るのではないかと
主張している。
簡単に言えば、裸足では
rearfoot strike よりも forefoot strike の方が
ランニング障害が起きにくいと言うのだ。

日本における陸上競技関連または理学療法関連の
スポーツバイオメカニクス運動学の論文を調べてみると、
日本人のランニングにおける接地時の地面反力
二峰性に現れることはごく一般的であるようだ。
このことは、歩行での地面反力にも言える。

歩・走運動時床反力の客観的評価への一考察
(1985年/木下博・寺岡敏郎:兵庫教育大学、生田香明:大阪大学)
(右の論文のPreviewをクリックすれば、無料で大きなサイズで見られます)
という論文を読んでみる。
この日本人を対象にした実験では、
ランニング時に現れた地面反力の最初のピーク(平均)が
1469Nニュートン/力の単位)であり、
体重によって地面にかかる力の約2.3倍となる。
(平均体重65kgなので、地面反力は637Nとして計算。)
この時の走速度が約3.9m/s(14km/h)である。
従って、リーバーマンの実験の表1(Table1)にみる
グループ1と3(共にアメリカ人)の平均走速度とほとんど同じで、
同じく図2(Figure 2)のグラフaにみる
RFS shod(rearfoot strike/靴履き)の impact forceの平均値が
少し小さいぐらいで、大きな違いは無い。

体重によって地面にかかる力の約2.3倍という接地衝撃力
リーバーマンによれば体重の1.5~3倍)は、                   ※1
そんなに問題とする程大きな力なのだろうか?
確かに短時間の間(20ms以下)にかかる力であることを
考慮したとしても、
果たしてそれ自体が直ちに怪我を引き起こす程の力と
言えるのだろうか?
また、この接地衝撃力に大きな幅があることは、
同じrearfoot strikeと言っても個人差が大きいこと、
従ってそれは技術的な差による部分が大きいことも予想される。

リーバーマンは、
二峰性地面反力の最初のピークのみを問題にしているが、
二つ目のピークの方が力が大きいことを無視している。
そして、図1を見る限り、
一峰性barefoot-forefoot strikec)でも
二峰性rearfoot strike(裸足aと靴履きbの両方)でも、
接地時の最大の地面反力の大きさや力積の大きさも、
見た感じでは差が無いように見える。
力積と言うのは
力にその力が働いている時間を掛けたもので、
「物体の運動量をどれだけ変化させるかを表す(wikipedia)」
単なる力よりも物体(人体)に与える影響が大きいことが
よくある。
外傷(怪我)への影響と言う意味では、
力積の方がより重要かも知れない。
つまり、接地期全体の地面反力の最大値や力積を見れば、
rearfoot strikebarefoot-forefoot strike
大した違いはないことになる。

要は、二峰性地面反力の最初のピークを
どれだけランニング障害の原因として評価するか、
その見解が私とリーバーマンとでは
決定的に違うということである。

(この続きは後日)



※1 リーバーマンによれば体重の1.5~3倍

リーバーマンの論文の原文だか何だかよくわからない文章
書かれている。
この文章中に
"RFS runners must repeatedly cope with the impact transient
of the vertical ground reaction force, an abrupt collision force
of approximately 1.5–3 times body weight, within the first
50 ms of stance (Fig. 1a)."
と書いているが、図1(Fig. 1) の a図2(Fig. 2) の a を見ても、
3倍と言うのは読み取れない。
リーバーマン自身の論文のデータなのに、
どういうことだろう?



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ベアフットランニング リーバーマンの主張は変!? vol.4
ダニエル・E・リーバーマンは、彼の論文
Foot strike patterns and collision forces
in habitually barefoot versus shod runners
"(抄録)で、
もっと重要な報告と予測をしている。
それは、
「硬い路面上でさえ、forefoot strikeの裸足のランナーは、
 靴を履いたrearfoot strikeのランナーよりも
 小さな衝撃力(collision forces)しか生み出さない」
と報告し、それ故に
forefoot strikemidfoot strikeランニングは、
 現在ランナーに高率で発生している接地の衝撃によるケガから
 足と下腿を守ってくれるかもしれない(may)」
と推量を進めている。
しかし、彼の言っている衝撃力(collision forcesまたはimpact)とは、
片足が接地している間に発生している全地面反力を指しているのではなく、
そのうちの一部(接地最初の20ミリ秒間ほど)の地面反力のことを
言っているようなのだ。

彼の論文中の図(Figure 1)を参照する。
図中のabのグラフはそれぞれ
裸足とシューズ履きでrearfoot strikeの時の
接地中の地面反力(衝撃力)の変化を表している。                 ※1
図1中のcのグラフは、裸足でforefoot strikeの時の
接地中における地面反力の変化を表している。
縦軸が地面反力垂直成分)の強さで、横軸が時間である。             ※2

rearfoot strikeであるグラフabは、
二峰性(二つの山がある)なのに対して、
barefoot-forefoot strikeであるグラフcは、
なだらかな山一つの一峰性のパターンを示している。
rearfoot strikeでは二つの山があるが、
一つ目の山は足接地直後から急激に地面反力が高まって
尖ったピークを作った後一度力が下がり、
途中からもう一度なだらかに力が上昇して
もう一つの山(ピーク)を形作っている。

二峰性の方の最初の尖った山(ピーク)は、
接地最初の20ms(ミリセカンド=1/1000秒)にも満たない時間に出現する。
リーバーマンの言う衝撃力(collision forces)とは、
この一つ目の山(ピーク)のことであることは、
同じ論文中の図2(Figure 2)のグラフ中で
上の方にグレーと赤で示した図をみればわかる。
グラフaは赤い線の長さで地面反力の強さ(大きさ)を、
グラフbは(恐らく)で地面反力による仕事率を表し、
それぞれについてrearfoot strikeforefoot strike
比較しているのである。
しかし、よく考えると(いや、ちょっと考えればわかるが(笑))、
forefoot strikeは一峰性なのだから、
最初の山(ピーク)と言うものが存在しない。
存在しないものの大きさとか仕事率とか、
どこから出してきて比較すると言うのだろう?

二峰性の方の最初の山(ピーク)を取り除くと、
残った形はabcの形作る地面反力の曲線(山)は
良く似ていると言っていいであろう。
そして、二峰性の一つ目の山(ピーク)の高さ(地面反力)よりも、
二つ目の山(ピーク)の高さ(地面反力)の方が高いのである。
言い換えると、二つ目の山(ピーク)の方が地面反力が強いのである。
図2を見てもらえばわかるが、
二峰性の二つ目のピーク(地面反力)の高さ(強さ)と
一峰性のピーク(地面反力)の高さ(強さ)は、
ほとんど変わらないように見える。
つまり、接地全体をみれば、
二峰性すなわちrearfoot strike地面反力のピークの値も
一峰性すなわちforefoot strike地面反力のピークの値も
違いがないのである


リーバーマンは、
地面反力の大きい山(ピーク)同士を比べないで、
より短い時間しか続かずより小さな地面反力しか生じていない
rearfoot strikeの最初の山(ピーク)のみを
ランニング障害の原因として取り上げているのである。
より大きな力の方を取り上げず、
より大きな力積(持続時間が長い/影響が大きい)というものを取り上げず、
             ※3
ランニング障害のリスクを語っているのである。
こんな主張は私には子どもだましのように見える


話はさらに続く。



※1 地面反力(衝撃力)

走っているときに地面に片足が着いていれば、
地面は足裏を通じて圧されている。
その紙面が足裏に圧されている力は、
言い方を返れば身体が足裏を通じて
地面から押し返される力でもある(作用–反作用の法則)。
この、身体が足裏を通じて地面から押し返される力を
地面反力と言う。
(サーフェスの違いによって床反力と言うこともある。)
また、走っている時の地面反力は
最大で体重の数倍にもなり、
それが非常に短い時間(約0.1~0.2秒程度)に
足に直接伝わることから接地時の”衝撃力”とも解される。
(バイオメカニクスの専門家ではないので、
 私の理解と説明には誤りがあるかもしれないことをお断りしておく。)


※2 地面反力(垂直成分)の強さ

この図1のグラフでは、地面反力のベクトルのうち
垂直方向に働く力を縦軸にとっている。
この他に水平(前後成分)と同(左右成分)の力も働いているが、
通常垂直成分の力が最も大きい。
このグラフでは、水平成分の力を絶対値ではなく、
体重の何倍に当たるかで表している。
つまり、グラフ縦軸の0.8とは、
体重の0.8倍であることを表している。


※3 力積

力積(りきせき、Impulse)は力の大きさと力が働く時間を掛けあわせたもので、
他の物体の運動量をどれだけ変化させるかをあらわす。
(wikipedia より)

図1(Figure 1)のグラフabcにおいて、
曲線と横軸との間に挟まれた面積が力積である。
この面積が(力積)が大きい(広い)ほど、
一歩の間に地面から足裏(身体)に及ぼされた累積のエネルギーが
大きかったことを意味する。
(バイオメカニクスの専門家ではないので、
 私の理解と説明には誤りがあるかもしれないことをお断りしておく。)


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プロフィール

フィジカル系職人

Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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