感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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腸腰筋・中殿筋・梨状筋 ついでの記(腰=股関節周囲の筋)
腰痛に対するマッサージということで
ターゲットとして注目している腸腰筋・中殿筋・梨状筋について
長々と書いてきました。
これらの筋の緊張(短縮)は、腰だけでなくもっと下の方、
臀部や股関節周辺、大腿、
膝下(脛・腓腹・足甲部・足底)の痛み・張り・易疲労感などの原因にもなります


臀部や股関節周辺は、正にこれらの筋があるところなので
そう不思議はありませんが、
下肢に痛みや異常が起こることも考慮しておくと役立ちます。

腸腰筋の説明のところで、腸腰筋をストレッチングした後は、
ハムストリングの柔軟性が高まると書きました。               ※1
腸腰筋について 4
つまり、その意味することは腸腰筋の緊張(短縮)状態は、
ハムストリングの緊張(短縮)状態に影響を及ぼす
可能性があるということです。
また、腸腰筋ついては、過度の負荷をかけるなどで強い緊張を強いると
臀部の筋群も強い緊張(短縮)が残った
ことも書きました。
腸腰筋について 3

腸腰筋の緊張(短縮)とハムストリングの緊張(短縮)。
腸腰筋の緊張(短縮)と臀部の筋群の緊張(短縮)。
この2つはリンクしているのか、別個の理由で生じるのかは、正直わかりません。
しかし、これらの筋緊張(短縮)は長期間持続するようだと
やはりお互いに影響し合うようにはなります
し、
臀部の筋群の緊張(短縮)はハムストリングの緊張(短縮)につながることはあります。
ここまで、筋の緊張(短縮)とだけ書いてきましたが、
それらは痛みや違和感、感覚異常(しびれなど)、動かしにくさなどを
伴うこともよく見られます


中殿筋梨状筋などの臀部の緊張(短縮)は、
このエントリーの初めに書いたように
膝下(脛・腓腹・足甲部・足底)の痛み・張り・易疲労感などを
引き起こすこともあります。
ですから、例えばシンスプリントのような脛の痛みや
ふくらはぎの長引く筋肉痛、足底の痛み、足の甲の痛みなども、
腰・臀部の筋をチェックして異常な緊張を感じた場合に
それらの筋をマッサージやストレッチングするだけで、
改善・消失することがあります

中には腫脹(はれ)のあるような場合でも、同様な現象は起こります。

ですから、私は下肢や足の障害・痛みなどを訴えてきても、
(中には医師による診断を受けたものもいる)
腰臀部の筋のマッサージ(あるいはストレッチング)は
必ず行います。

サッカーの試合などの前や合間(試合間、ハーフタイム、延長前)に
梨状筋(深層外旋筋群/中殿筋)のストレッチングをやると
試合中に下肢がつる(痙攣)のを予防するのに高い効果があります

できれば腸腰筋のストレッチングもやっておくとより効果があります
陸上競技の場合、自分の持っている全力を出し合って競う競技なので、
球技ほどには下肢の痙攣の予防効果を期待することは無理ですが、
それでもやっておく方が良いと言えるので試して下さい。
特に、習慣化して普段からやっておけば、
下肢の痙攣は予防できる
ものだと思います。

 腸腰筋ストレッチング

 腸腰筋Pストレッチング01 パートナーストレッチング   腸腰筋Pストレッチング02 同改良板

             腸腰筋セルフ・ストレッチング01 セルフ・ストレッチング

梨状筋(深層外旋筋群)ストレッチング

  殿筋Pストレッチング02 パートナー・ストレッチング

  股関節内旋st01 セルフ・ストレッチング/横   股関節内旋st02 正面




※1 腸腰筋をストレッチングした後は、ハムストリングの柔軟性が高まる
(以下の文は難度高い。基本的な知識を必要とする。)
このように、筋をストレッチングすると、
拮抗筋も緩むのは相反抑制が働くからだと説明しているブログがある。
「相反抑制とは大腿四頭筋の拮抗筋である大腿屈筋群をストレッチしたら
大腿四頭筋まで緩むというものです。」と書かれている。
「実はこれ、フィットネスインストラクターやトレーナーのテキストや雑誌にもよく書かれている」
とのことなのだが、これには首をかしげざるを得ない。
何故なら、相反抑制の説明としては違うと思うからだ。
ある筋をストレッチングしたら、拮抗筋も弛緩するという現象は否定しない。
むしろ、そのような現象は積極的に利用しているが、
それは相反抑制によるものとは考えにくいのではないか?
相反抑制の説明は、ストレッチングにおいてなされるのではなく、
筋活動においてなされるべきものではないだろうか。

また、相反抑制に関わる受容器をゴルジ腱器官としていることは
はっきりとした誤りである。
相反抑制反射によって起こると前回書いた。
反射とは、ある刺激を感知したことに対して不随意的に引き起こされる反応のことであるが、
受容器とは刺激を感知する器官のことである。
そもそも、受容器が刺激を感知しなければ反射は起こらない。)
相反抑制は、腱紡錘受容器としておこる。

腱紡錘が筋の伸張されたのを感受し、
その興奮は1a線維(感覚神経)が脊髄内で直接当該の筋の運動神経に伝える(伸張反射)。
一方、1a線維の興奮は脊髄内で別ルートとして抑制性の介在ニューロン(神経細胞)へ伝わり、
介在ニューロンが興奮して拮抗筋の運動神経を抑制する。
静的なストレッチングにおいては伸張反射が出ないように気をつけて行うのであり、
ストレッチングを続けることでゴルジ腱器官1b線維(感覚神経)の興奮が優位になって、
ストレッチされた筋を弛緩(リラックス)へと導くのである。
伸張反射を防ぐ、つまり1a線維の興奮がないことには相反抑制は起こらず、
ゴルジ腱器官1b線維の興奮(自原抑制)は拮抗筋を興奮させる。

そのブログを書いた方を貶めるつもりも否定するつもりもない。
しかし、上記の誤りがその方のうっかりミスなのか、
それとも「フィットネスインストラクターやトレーナーのテキストや雑誌」にも
そのように説明されていることなのかは気になる。
まあ、テキストや雑誌に書いてあっても、
きちんと勉強すれば誤りに気付くだろう。

当該のブログの文は、上で指摘した以外は、
現象としては否定するつもりはない。
また、私の方に勘違い、誤りがあったり、私の知識のなさに気付かれた方は
コメント等でご指摘をしていただければ幸いである。


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プロフィール

フィジカル系職人

Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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