感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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指導者の声かけ 褒めること
今日、久しぶりに近所の陸上競技場に立ち寄った。

その競技場では、週末には良く
中高生の陸上部員が練習している。
お昼食を食べた後なので、
時間的にはもう誰もいないかもしれないとは思っていたのだが、、。
私の大学陸上部の後輩が指導する、
ある中学高校一貫校の陸上部員達が練習していた。

私の後輩である顧問教師()先生は、
フィールド内の芝生の上で、
何やら一人の生徒の脚をマッサージしているようだった。
そこで、会話が始まったのだが、
たった一人で指導しているので、
生徒が次々と顧問である先生のもとにやってくる。
また、生徒のマッサージを終えた先生は、
今度はトラックを周回する生徒達に
ストップウォッチのタイムを読み上げてやったり、
違う練習をしているグループの生徒に声をかけたりと、
常に何かしら指導をしているから、
私との会話も途切れ途切れになる。

ふと気付くと、
トラックを何周か周回している女子生徒達(おそらくは中長距離選手達)に
先生が「楽に、楽に。」と声をかけた。
私はその声かけが気持ち良かったので、
「『楽に』というのは、あまり聞かないね。良いね。」と声をかけた。       ※1
彼は、ほとんど無意識に声かけしているようだが、
「苦しそうにしていたから。」と答えた。
先生は、タイムを伝えるだけでなく、
生徒達に「いいよ。」とも声をかけていた。
私は何となく嬉しくなったので、
「よく『粘れ!』って声をかけるのがいるけど、好きじゃないんだよね。」
などと言ってみると、
は、「『粘れ!』ですか、、、あまり言わないな~。」と言う。
私は、ますます嬉しくなった。
そんな気分のまま、私は先生と別れた。

(群馬?)で良く目にし、耳にするのは、
指導者による生徒(選手)への叱咤・叱責の声。
中には本当に叱るだけで褒めない(ように見える)人もいる
褒めてやれば良いじゃないかと思う
多くの高校や大学や都道府県対抗などの駅伝の選手が、
指導者の態度や言葉に本気で傷ついている
ことを知っている。
ある女子選手など、高校時代に褒められた記憶が無いので、
練習中大学のコーチに「良いぞ!そのまま!」と声をかけられたら、
可笑しくなってしまったと言う。
選手をけなすことしか言えないコーチがいるとも聞く。
それも、群馬だけでなは無いし、決して少数でもない。

頑張っているのは選手なのだから
苦しみに耐えているのは選手なのだから
普通にできていたら褒めてやれば良いじゃない、
狙いどおりだったら「そうだ!いいぞ!」って褒めてやれば良いじゃない、
少しでも何か良くなっていたら「いいぞ!良くなった!」って
褒めてやれば良いじゃない

本気でそう思う。

1回のトレーニングでは、人は強くならない。
毎日の継続で、何百何千というトレーニングの積み重ねで、人は強くなる

だから、1回のトレーニングは、その1回を考えてやるのではなく、
その月や週での位置づけやコンディショニングの流れ               ※2
前(前日)のトレーニングや次(翌日)のトレーニングとの連鎖の中で
おこない評価するべきもの
だと思う。
楽に!」が大切な場面やトレーニングもある。
しかし、叱責ばかりの指導者には
この「楽に!」が出て来ないようである。」

私が「粘れ!」が嫌いな理由は、                        ※3
1回のトレーニングに結果を求めすぎる声かけに聞こえるとか、
指導者の強制的で自己満足的な言葉に聞こえるとかの他に、
何と言っても遅れるには遅れる理由があるのだから、
ただ前の選手に追いついたり着いていく努力は
結局一過性に終わってしまい、
あまり意味あるものと思えないことが挙げられる。
遅れたい選手などいない。
しかし、粘っても結局は力つき、遅れてしまうのである。


選手に「粘れ!」と言う前に、
その選手に足りないものを見いだし
適切に処方するべきメニューを考えてあげることの方が
よっぽど大切な指導者の仕事だと思うからである。
遅れるのは体力的・技術的に足りないものがあるか、
コンディションに不備があるからで、
どちらにしても「粘り」で解決するものではない。



※1 『楽に』というのは、あまり聞かない

私の主観的な見解だが、
(群馬では?)陸上競技の中長距離の練習では、
指導者の口から「楽に!」という言葉をあまり聞きた記憶がない。
いいよ」とか「いいぞ」も同様。


※2 コンディショニングの流れ

コンディショニングとは広義には、
一過性あるいは短中期的な体調の調整に止まらない、
中長期的なトレーニングによる体格・体型の計画的経変容や筋組成や血液性状の変化、
体力諸要素の向上なども含めた心身の状態の合目的的調整のことだと理解している。
そうしたトータルな心身の状態の変化を
計画的にコントロールしようと努めることが指導計画の基本である。
現実の選手の心身の状態は計画どおりとはいかないことが多いが、
現時点での各選手の状態を把握する力の違いが
指導者の声かけには現れているように感じるのは私だけか?


※3 私は「粘れ!」が嫌い

本番のレースなら粘るべき局面もあるし、
粘ることが結果を多少良くすることがある。
しかし、練習での「粘れ」は一過性の現象しか生まないと思っている。
練習中に他の人が「粘れ!」と呼びかける場面では、
私は「楽に!」「リラックス!」とか、
具体的なアドバイスなら「リズムを取って前腕を楽に(力を抜いて)を振れ!」
とでも言いますかな。



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(この記事は、2011年1月6日に一部修正しました。)
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プロフィール

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Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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