感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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ベアフットランニング リーバーマンの主張は変!? vol.7
reafoot strike のランナーに見られる二峰性の地面反力のうち、
最初のピーク(力)を
ダニエル・E・リーバーマンはランニング傷害の原因と捉えているようだが、
この最初のピークにはマイナス面しかないのであろうか?
私は、ランニングによる外傷や障害の原因としては
小さい力や力積でしかないことを指摘したが、
この最初の地面反力鉛直分力)ピークには
ランニングにおいて積極的な意義はないのであろうか?

これについては、
日本人研究者の様々な研究が参考になる。

ランニング中の着地衝撃の粘弾性モデルによるシミュレーション
(宮地力・小林一敏・牛山幸彦:筑波大学 1988)という論文には、
 「裸足での着地衝撃では、初期ピークが大きいことが特徴である。」
 「足首の部分が、床と衝突し、その後、全身の沈み込みが起きている。
  初期ピークは、その足首部分等の部分衝突により、
  生み出されたものである。」
と書かれている。

疾走中の地面反力の変化 ― 疾走速度の増大による影響 ―
 (阿江通良・横井孝志 他:筑波大学 1984)という論文には、
鉛直分力の第1ピークは接地後の足の下降を受け止めたことにより、
(第1ピーク後の)落ち込みはその後の下腿の前傾や
 膝の屈曲などにより生じたと考えられる。」
と書かれている。

つまり、地面反力鉛直分力)の最初のピークは、
踵が地面に着いたことで発生した力であり、
その後の大きく緩やかなピークは、
足裏全体が接地し全体重が掛かって生まれる力である

それは、リーバーマンを紹介する映像(Nature Video)で
確認することが出来る。

The Barefoot Professor: by Nature Video

このビデオの4分4秒頃(右足)または4分10秒頃(左足)を見ると
裸足による踵接地の動きと
それと同時点での地面反力の大きさの変化が表示されている。
踵の外側が接地すると同時に地面反力が発生・上昇しはじめる。
最初のピークの頂点ではまだ踵しか接地しておらず、
下腿は後傾していて、前足部はまだ回外している


最初のピークから地面反力が一旦低下した谷の時点では、
下腿はほぼ垂直に立ち、踵は外反(回内)し終わり、
前足部も回内しながら
母指球や他のすべての指の足根部(足指の付根)まで接地している
。         

第2のピーク(緩やかで大きなピーク)の頂点手前で
足指まで接地して足裏全体が接地し終わり、
頂点辺りで下腿は最大限前に倒れる。
。                      
ここから先は、徐々に踵が上がっていき
つま先が離地するまで地面反力も急速に低下していく。

踵が接地してから、
踵は地面反力水平分力からいうと後向きの力(ブレーキ)を受ける。
その間に、前方への慣性によって下腿が前方に進もうとして、
踵の上の足関節距腿関節)を軸として下腿は前に傾き、
一方距骨下関節では踵が外反回内)する。
このことを、足(足底板?)の専門家の方が、ブログで
「かかとからの接地で、床反力はてこの原理で
 足をフラットにする方向に働きます。
 このときかかと外側からの接地であるというのが重要です。」
「このあとアウトエッジに乗り込むような形になって
 小指の付け根あたりまでまた床反力がかかり、
 この力は足を拇指球側にフラットにする方向に働きます。」
と説明しています。(『フラット走法における錯覚』)
あるいは、”転がる足”とも表現しています。
(『転がる足』『転がる足2』『転がる足3』)

そう、reafoot strike 走法で
地面反力の鉛直分力に見られる第1のピークは
ランニング障害の発生原因として避けるべきものではなく、
足を自然に運ぶためり利用すべき力であるという考え方に
私は全面的に賛同する。



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プロフィール

フィジカル系職人

Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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