感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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アスティックトレーニング:症例 頸部痛(サッカー) その1
今回は、アスレティックトレーナーとして体験したことを
書いてみたいと思います。

高校生男子のサッカー選手の話です。

某J1リーグ所属クラブのユース(高校生)チームの選手で、
私は3~4ヶ月前からそのチームに週2回ペースで行ってました。
その子は、当時高校3年生で、背の高いフォワードの子でした。
レギュラーとは言えず、
練習試合だと試合に出る機会がそこそこありましたが、
公式戦ではベンチに入ってもそう出番は多くありませでした。
彼はよく頸が張っているとか痛いとか、訴えてきました。

ある試合の前のロッカールームでのこと。
先に出場機会の多い中心選手がテーピングなどを受けにきますが、
その後から来た彼は「頸が痛い。」と訴えました。
頸をある方向に曲げると痛むそうで
調べるといつものように頸部の筋緊張が強くそれが原因と思われます。
マッサージやストレッチングをじっくりやれればいいのですが、
試合前であまり時間がかけられません。

肩や頸部の筋緊張に対しては肩甲骨上の筋と腕をマッサージしますが、    ※1
頭を動かしてもらうとまだ痛みが気になる様子です。
特に緊張の強い頸部の筋を調べた上で、
シューズを脱いでもらい右足の小指(第5指)を持って静かに引っ張ると
抵抗を感じるとともに「小指が痛い」と言いました

そこで、改めて右足の小指を徐々に引っ張っていき、
15秒くらいだったかと思いますが、そのままストレッチしました。
こちらの手に感じる抵抗が弱まってきたので、
頭を動かしてもらって確認すると、もう痛くないとのことでした

ウォーミングアップや試合(出場した)後にたずねても、
頸に痛みを感じることはなかったとのことでした。

足の小指をストレッチしたのは、
頸の凝りの強い筋の位置と小指とが
同じ足の太陽膀胱経という「経脈」上にあるからです。           ※2
このような試みは初めてでしたが、上手くいきました。
ただ、足小指のストレッチが彼ほどに効果があった例は
ありませんでした。
(機会もそんなにありませんでしたが。)


※1 肩や頸部の筋緊張に対して、肩甲骨上の筋と腕をマッサージする
いずれ詳しく書くことがあると思うが、
私がマッサージ・鍼の理論・技法を学んだ私的な勉強会で、
主催者の先生が頸から上には施術するなと教えていらした。
確かに、頸部や肩の緊張(凝り)や筋性の痛みは、
肩甲骨周囲や腕(上肢)への施術で十分な効果がある上に
安全であることを実感させられている。
本当は、股関節周囲(腰~大腿)への施術が一番重要だと思っているが、
このような時間のないケースでは股関節周囲を
省かざるを得ないことがある。


※2 経脈足の太陽膀胱経
経脈とは、鍼灸や漢方(いわゆる東洋医学)の理論で、
気の流れる主要なルートを言う

経脈には14のメインルートがあり、陰陽それぞれ7ルートずつある。
任脈(陰)と督脈(陽)が体を前後から見た時に、
体の中心を縦(上下)に走っている

その他の12経脈は手に6本、足にも6本走っている
また、この12経脈はそれぞれ6本ずつが陰陽に分類され、
陰経は六臓、陽経は六腑とそれぞれつながっている


「(酒などが)五臓六腑に滲みわたる」などと昔の言い方にあるが、
鍼灸では五臓肝・心・脾・肺・腎)に心包を加えた六臓
六腑胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)との六臓六腑となっている。

手を通る経脈は6本だが、臓とつながる陰経が3本、腑につながる陽径が3本あり、
足を通る経脈も6本だが、臓とつながる陰経が3本、腑につながる陽径が3本ある。
さらに、陰経太陰・少陰・厥陰の3種類に、
陽経陽明・太陽・少陽の3種類に分類されます


1本の経脈は、手か足か、何陰か何陽か、六臓六腑のどれにつながるのかで
呼び方が決まる

足を走り太陽に属する膀胱につながる経脈が足太陽膀胱経である。

 以上の参考までに  「山本律之(りっし)のホームページ
          (ページ上のメニューから「東洋医学の世界」→「経絡図と解説」へと進む)
          (図を見たければに「足太陽膀胱経」→「膀胱経の経絡図を開く」)

経脈と共通するルートをとり、
もっと幅のある領域をもつ「経筋」という東洋医学的な概念もある。
書物でもあまり取り上げられないので、よくわからないのであるが、
本当は※1で書いた勉強会で学んだことがあり
経筋を意識して足小指のストレッチングを発案した。
経筋についても書く機会があると思う。


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Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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