感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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恩師 山西哲郎先生 その1
前回、私の群馬大学時代の陸上競技部監督でいらっしゃった
山西哲郎先生(現立正大学教授)が、
今春群馬大学を退官されたことに触れました。
その山西先生について、個人的に振り返ってみたいと思います。

群馬大学陸上部 81秋
      1981年秋 群馬大学荒牧キャンパスの陸上競技場脇にて 山西監督・部の仲間達と

山西哲郎先生とは、どのような人物であるか?

大学の教官であり、
大学陸上競技部の監督であり、
市民ランナーの先駆的指導者であり、
ランニング文化の啓蒙家であり、
市民のための健康スポーツの指導者でもあると言えるでしょう。

大学の教官の職務は、研究と教育が2本の柱だと言いますが、
山西先生は研究者として、また教育者として活躍されました

研究者としての山西先生は、
運動生理学が専門であり、
その中でも全身持久力を支える最大酸素摂取量の研究や
乳酸の研究をしていたことを覚えています。
その他、運動生理学にとどまらない研究もされていました。

私は、群馬大学教育学部の社会科学科という科に所属し、
山西先生は体育科ということで、
卒論等で山西先生の指導を受けたことはありませんが、
陸上競技部員(中長距離ブロック員)であったため、
山西研究室で行なわれた最大酸素摂取量の測定実験に
被験者としてまた手伝いとして何度も参加しました。
そのおかげで、最大酸素摂取量の意味するものとか              ※1
自分自身の最大酸素摂取量の値だとかを知ることができました。

思い返してみると、
高校時代の陸上競技部の顧問教諭が、
大学時代の山西先生の教え子と言う関係から、
やはり群馬大学まで来て最大酸素摂取量を量る実験で
被験者をしたことがありました。
山西先生とは、高校時代からつながっていたのです。

1979年に大学に入って、山西研究室に出入りするようになると、
蔵書やファイル類の多さにびっくりしました。
そして、その数々のファイルやノートには、
山西先生の様々な実験データが収められていることも知りました。
いつであったか、卒業後のことであったかと思いますが、
先生に何か質問した時に、
先生は「昔、実験した」というようなことを言いながら、
古いファイルを書棚から抜き、開いてみせてくれました。
ペラペラとめくるファイルのページからは、
様々な実験データが見えました。
若い頃意欲的に研究した様子と、
先生の記憶力の良さに感心したことを覚えています。

また、研究室の蔵書の中には、
(多分)スウェーデンの運動生理学者オストランドの書など、      ※2
運動生理学はじめ数々の専門書があり、
ケネス・クーパーの『エアロビクス』(1968)や
ボブ・アンダーソンの『ストレッチング』(1975)など
当時アメリカから輸入された最新のムーブメントの元となった本もありました。
私が、大学にアカデミズムの片鱗でも感じたとすれば、
それは山西研究室の風景が元になっています。

(続く)


※1 最大酸素摂取量の意味するもの
最大酸素摂取量とは、
一定の時間内に、空気中の酸素を最大でどのくらい体内(筋肉中)に取込めるか
を量った量のこと。
この量が大きいほど、全身持久力が優れている。

身体運動時には、安静時よりも酸素が多く必要になる。
特に、グリコーゲンを酸化・分解することで活動エネルギーを得る
有酸素性の運動では、酸素の摂取能力が高ければ
同じ強度で運動を持続する時間を長くできる。
長距離ランナーについて言えば、
最大酸素摂取量が大きいランナーほど、
よい記録で走ることができるという傾向がある。

ただし、一流の競技ランナーなど高いレベルのランナーの間では、
最大酸素摂取量以外の要素が大きく影響し、
最大酸素摂取量が大きいほど速いとは言えなくなる。


※2 スウェーデンの運動生理学者オストランドの書
最大酸素摂取量など、
持久性に関わる研究で先駆的な役割を果たした(?)。
(間違いがあったら指摘して下さい。訂正します。)

書名等は覚えていないがかなり大部の書で、
載せてあったいくつもの表(換算表)を見ながら
実験データを処理・計算したように記憶している。


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テーマ:陸上競技 - ジャンル:スポーツ

この記事に対するコメント

はじめまして。田中と申します。一昨年の記事にコメントさせていただきます。
私は山西先生と友人を介して知り合い、縁あって今山西先生率いる「ランニングの世界・友の会」のホームページを作成しているものです。
ランニングとは縁もゆかりもなく、走ることを考えたこともない身ですが、山西先生のランニングにかける思いに感銘しています。
最初に出会った場が友人宅で飲みの席でしたのでこんなにえらい先生だと思わず、気さくで酒好きの山西先生にとても親近感を覚えました。
このたび、ホームページがほぼ完成し、Web上にアップしました。もしよろしければ見ていただきたく、コメントさせていただきました。
URLのリンクを貼りましたのでよろしくお願いいたします。
「ランニングの世界」という本はわたしのような素人にはやや敷居の高い読み物ですが、走ること、または佐藤さんのように仕事でスポーツとかかわる方にはもってこいの読み物だと感じています。素人が気軽に読める記事とそうでない記事があります。「ランニングの世界」ももしよろしければ手にとってみてください。
突然、宣伝のようなコメント失礼いたしました。
【2011/02/25 09:31】 URL | Tanaka #Tr5P94Vg [ 編集]

Re: タイトルなし
田中さん、はじめまして。

山西先生に引っ掛かってしまいましたか。
講習会や講演も面白い山西先生ですが、飲み会では面白さ爆発しますからね。真っ黒な顔で、エネルギッシュな語りで、ぐいぐい人を引きつけていくんですね。そうやって、仲間にさせられていくんですよ、みんな。
後々大変なこともあるとは思いますが、頑張って下さい。

ホームページを拝見させていただきました。とてもスッキリとしたデザインで、見やすかったです。今後、記事が増えていくのが楽しみです。
googleでアメブロで「ランニングの世界のブログ」というのも見つかりましたが、関係あるのでしょうか?
読者になっておきました。
 
書き忘れていましたが、『ランニングの世界』誌は、全号買いました。

それでは、今後もよろしくお願いします。
【2011/02/26 10:36】 URL | フィジカル系職人(管理人) #- [ 編集]

掲示板への書き込みありがとうございます。
コメント返答ありがとうございます。
山西哲郎で検索するとヒットしました。1億総ジャーナリスト時代、いろいろなブログがある中、私が佐藤さんのブログを見ることができたのは検索エンジンのおかげですね。
山西先生は、土佐でいうと「いごっそう」です。頑固者という意味もありますが、いちずという意味合いもあります。(私は高知出身です)

「ランニングの世界・友の会」の掲示板への書き込みもありがとうございます。
では、今後ともよろしくお願いいたします。
【2011/02/26 13:50】 URL | Tanaka #Tr5P94Vg [ 編集]


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フィジカル系職人

Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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