感覚派アスレティックトレーナー  身体と会話する日々
マッサージ師、鍼師であり、アスレティックトレーナーでもあるフィジカル系職人が、身体について、スポーツについて、その他よしなし事について綴る、教養系?ブログ
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平成24年度アスレティックトレーナー連絡会議関東ブロック研修会
今日(6月3日)、帝京平成大学池袋キャンパスで、
日本体育協会公認アスレティックトレーナー連絡会議の
関東ブロック研修会が行なわれた。

内容は、
①スポーツ現場における内科的疾患 –呼吸器系を中心に–
  渡部厚一筑波大学人間総合科学研究科講師(スポーツ医学)
②減量時における栄養サポート
  安達瑞保日本体育大学スポーツ局スタッフ
の2つの講義と、各都県別のミーティング。

普段、内科的疾患について研修を受ける機会は多くない。
特に熱中症と心肺蘇生法についての話が多く、
今回のように気管支喘息や過換気症候群、
これらとの鑑別が必要な病気が取り上げられ、
非常に勉強になった。
さらに、呼吸器のリハビリテーションについて触れられたのも、
大変興味深かった。

減量に関わる栄養マネジメントについての話も、
大変面白かった。
特に事例を挙げて、具体的な話が聞けたのが良かった。

テーマ:スポーツ医学・コンディショニング - ジャンル:スポーツ

拾い読み書評 ランニング入門書?2冊
けやきウォーク前橋1Fにある紀伊國屋書店で立ち読みした2冊のランニング入門書について、
自分なりに評価してみたい。



『ランニング・スタート・バイブル』渡辺康幸著(日本文芸社)
(立ち読み時間:約10分)
早稲田大学競走部駅伝監督の渡辺康幸氏によるランニング入門書。
内容は、特別目新しいことも、独自性も感じられない。

ランニングで、骨盤の動きを強調してはいけないだろう。
骨盤は固定。動くのは股関節(下肢)。

一流ランナーはすべて、足裏全体で接地していると書いているが、
本当だろうか?
フラットに着くというのを何故かもてはやす向きもあるが、
何故そうなのかを考察していないであろう。
現在はまだ踵接地でも良いのである。
スピードが速くなると踵接地できなくなる。
例えば短距離走がそうである。
しかし、前足部で接地しようとしてそうしているのでもなければ、
そうした方が早く走れるからそうしているわけでもない。
ある程度以上速く走ると、否が応でもそうなってしまうだけである。
長距離走の場合、ラストスパート以外では、
まだそこまでのスピードには達していないであろう。

まあ、渡辺監督は、単に一流選手がいつのまにか指導者になっただけである。
科学的な説得力が感じられない。
客員准教授という肩書きはあっても、
自身で学術的に研究したことがないのであろう。
試しにCiNiiで渡辺氏著の論文が無いか検索してみたが、
予想どおり無かった。               注1

人に薦められる程の本ではないと感じる。
(市民ランナー向け、一般人向けの入門書を書くには適して
 ないんじゃないかということ。大学での指導者としての評
 価はまた別であるし、ここではそうした評価はしていない。)


『eA式マラソン“新常識”トレーニング』鈴木彰著(ナツメ社)
(立ち読み時間:約15分)
ランナ-・アスリ-トをサポ-トするマラソン・ランニングサイト「@runner」や
ランニングクラブ「e-Athletes」を運営するNPO法人あっとランナー代表理事で
e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰氏の著したランニング入門書。
おそらくフルマラソンまで目指したい人向けと思われる。
内容は、科学研究に裏打ちされた説明が
わかりやすくできていると思う。
走フォームについては、
「このようなフォームを」というようなモデルを見せると言う手法では無く、
走フォームを作る(動きづくり)のトレーニングとして
「スキップ」「ハイ・ニー(もも上げ)」
「ウインドスプリント(流し)」の3つを紹介している。
このように、
自然に効率的で良いフォームに導くためのトレーニングを紹介することは
ある”型”に自分の動きを当てはめようとする良い指導法だと思う。
(起伏地のランニングなど、もう少しバラエティが豊かだともっと良い。)

理論的な背景には、
共に@runnerを立ち上げた山本正彦氏(現東京工芸大学助教)の
存在が影響しているのであろう。
もちろん、他にもいろいろな方の影響などを受けながら
今日のランニング指導の理論を構築しているのでしょうが。

鈴木彰氏は、関東学園大学(群馬県太田市)陸上部監督だった。
もう10年以上前、
陸上の関東インカレの時、山西哲郎先生のお供をして、
鈴木氏がネット上でのランニングクラブを作る構想を
居酒屋(横浜?)で話していたことを記憶している。
また、山本氏は関東学院大学陸上部の出身で、
群馬大学大学院に入り山西先生の指導を受けておられ、
その頃は僕も何度も顔を合わせた。
そうした縁があるから書くのではないが、
渡辺氏の本よりも本書の方がずっと優れて役立つと思う。



注1 CiNii

国立情報学研究所(NII)という機関が行なっている
論文や図書・雑誌などの学術情報を検索できるデータベース・サービス。
日本国内の学術論文を探すのに便利で、
僕のような素人でも利用できる。




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拾い読み書評 『慢性疼痛』『やってはいけない筋トレ』
けやきウォーク前橋1Fにある紀伊國屋書店で、
本を立ち読みしながら物色した。
何冊もの本の中で、この2冊が印象に残った。

『やってはいけない筋トレ』坂詰真二著(青春新書インテリジェンス)
(立ち読み時間:約15分)
NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト&
NSCA公認パーソナルトレーナーによる書。
主に筋肉をつけたい(筋肥大させたい)方へ向けた本とみた。
そう考えれば、書いてあることは至極全うである。
筋力トレーニングについての基礎知識が、
上手にまとめられていると思う。

世の中に広がっている変な誤解に対しても、
適切な説明を加えて否定している。
例えば、「筋肉痛が起きないと効かない」とか、
「筋トレをすると身体が硬くなる」とか、
「筋トレをするとスピードがおちる(脚が遅くなる)」とか、
「競技別に鍛える筋肉が違う」とか。
明快で気持ち良い。頷くことばかり。

残念なのは、「インナーマッスルは鍛えなくていい、
アウターマッスルを鍛えることが大切」という説明。
(僕の読み間違いでなければ。)
どちらも大切であり、アウターマッスルを鍛えるには、
共同筋としてのインナーも意識した方が良いだろう。
後は、タイトルが良くない。
そんなタイトルのような、ネガティブな内容の本ではないのになあ。
人目を引くためには仕方ないということなのだろうか。残念!


『慢性疼痛 「こじれた痛み」の不思議』平木英人著(ちくま新書)
(立ち読み時間:約5分)
心療内科医による、慢性疼痛についての啓蒙書(だと思う)。
痛みについての基本的な説明や分類の後、
本書での定義(どんな意味で使っているかということ)するところの
慢性疼痛について書かれている。
心因性の慢性疼痛を取り上げている。
痛みとは脳内で修飾され易いもので、
その修飾されて身体的な痛みを超えて大きくなっている部分として
心因性の疼痛を説明しているのに好感を持った。
(僕の読み間違い・記憶違いでなければ。)
とかく、心因性で慢性疼痛がすべて説明できるような記述を見かけるから、
「それは慢性疼痛の一部ですよ、それが総てではないですよ。」
という記述が気持ち良かった。


2冊の本(新書)を紹介したが、
何ぶん数分間の拾い読み程度なので、
内容を正確に理解し、または覚えて書いた物と保証できないということを、
くどいようだが最後に断りをいれておく。



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遊びの大切さ 外反(扁平)足の男の子
うちの最も年少のクライアントは小1のY.Kちゃんです。

Y.Kちゃんのおばあさんが、
整形外科で『外反足首病』と言われ、                ※1
どんな運動をさせたら良いのかと
相談してきた事がきっかけでした。

『外反足首病』と言う語は聞いた事がなかったのですが、
子供に多い外反(扁平)足のことだろうと考えました。
おばあさんは、Y.Kちゃんが「運動が苦手」で
「運動嫌い」なのでどうしたら良いのかともおっしゃっていました。

私は、まだ小さい子供の場合、
足の筋肉等が発達して外反(扁平)が軽減する可能性があるので、
適切な運動を行なわせることがまず大切で、
そんなに心配する事はないだろうと伝えました。
また、子供というのはリハビリや運動処方で
大人にやらせる様な"◯◯の為の運動”といった型にはまった運動は
やらせることは無理である、
本来子供は楽しい遊びであれば身体を使った運動も大好きになることを
お伝えしました。
つまり、こちら(大人側)は足の筋や関節の発達を促す様な内容を
"楽しい”遊びとして子供に与えれば、
外反(扁平)足を矯正する様な運動を
Y.Kちゃんにもさせる事が出来るであろうと言う見通しを話しました。

そして、結局そのような運動を考え与える役割を
私が引き受ける事になりました。


私が与えている運動の内容は、
体幹部の発達を促す運動、
股関節の運動、
足部の運動、
それらが統合された運動で構成されています。

例えば、マット上で転がったり、
バランスボールなどで遊んだり、
はいはいしたり、
膝の上に直立して歩いたり、
踵を挙げてつま先立ちで歩いたり、
片脚立ちでバランスをとったり、
ケンケンや両足とびをしたり、
そんなことです。

今年最初の回では、
ボール(ソフトギムニク)を投げ落として空中で蹴る遊びをしたところ、
タイミングを合わせられず足の甲で蹴れなかったので、
こちらの投げたボールを両手でキャッチしてから
両手で投げ返す遊びをしてもらいました。              ※2
Y.Kちゃんがボールを両手で投げ返す時、
膝が伸び切ったままで上手く投げられなかったので、
膝の屈伸を使って投げることを教えたら、
10球程でも見違えて上手になりました。
(この技術が一度で定着するとは限りませんが。)

そんな程度の運動内容だったりします。
それでも、Y.Kちゃんが楽しみながら変わってくれる事に
大きな意義があると思っています。
このエピソードでわかるように、
Y.Kちゃんはとても運動経験が少なかったのです。
だから運動技能が拙いのです。
そして運動する意欲が育ちにくかったのです。
私はそこを変える事が、
外反(扁平)足にのみ着目して運動処方するよりも
とても大事な事だと思っています。

週1回ずつやり3ヶ月目に入りましたが、
スイミングでバタ足が上達したり、
走ることや運動全体に自信が出てきて、
前よりも身体を動かすようになったそうです。
肝心な外反(扁平)足は、
もちろんそんな短期間で大きな変化はありませんし、
効果を急いで求める必要もありません。
うちに通う日以外でも、
おばあちゃんと一緒に"遊んでいる”ということに
価値があると思っています。


Y.Kちゃんは、私がテーピングした最年少者でもあります。
運動前に足にテーピングをして、
運動中過度に外反しないように制限しています。
小さい子供なのですぐに「テープを貼ったところが痛い」と言いますから、
痛く無いように確認しながら出来るだけ軽く弱く、
それでいて効果があるようにテーピングします。
一度でOKが出る事はなく、
いつも2~3度やり直ししないとテーピングが完成しません。

まだ、ジャンプなどの足に強い力がかかる運動は、
時々痛そうにする事があるので、
しばらくはテーピングの補助はかかせません。



※1 外反足首病

やはり、正式にはこんな病名はありません。
最初にかかった整形外科の先生の造語?かと思われます。
1月最初の運動の時、違う整形外科で指摘されたそうです。
外反足や外反扁平足と呼ぶ事が一般的だと思います。


※2 足の甲で蹴れなかったので~してもらいました。

ボールの空中で動き(軌道)に慣れてもらう意図もある。
足の甲で蹴るのは、片足での支持力アップや、
ボールを蹴る時の足の甲の感覚を覚えてもらいたかったから。





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介護生活3ヶ月目
父の介護生活に入って3ヶ月目です。
別ブログに、ここまでの経緯をまとめました。

 http://blog.goo.ne.jp/body-i/e/b8e7f50d75e1c8141907bc97d5d36000

本当は、ここはアスレティックトレーナーとして思うこと、
出来事を書くところのわけだったのですが、
そうした記事は、もう少し落ち着いたら書きましょう。
いや、書きたいことはたくさん有るんですが、、、。


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プロフィール

フィジカル系職人

Author:フィジカル系職人
職業:マッサージ・鍼治療院経営
   アスレティックトレーナー
生息地:群馬
本名:佐藤 暢彦

身体のこと、治療のこと、スポーツのこと、などなど。日頃考えていること、興味を持っていることについて、書いていきたいと思います。

このブログについて:更新作業は治療室内のMacで行なっていますので、早朝や深夜、休業日の木曜に更新されることは基本的にありません。



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